メディア・リテラシー
なんか今までの授業を上げといた方が良い気がしたので。
HTMLの演習もかねて。
ウェブ以前、ウェブ以後の口コミ・流言蜚語
「ウェブ時代のスター」から風評被害まで
荻上チキ
評論家
著書:「Web炎上」・「社会的な身体〜振る舞い・運動・お笑い・ゲーム〜」
第一回
インターネット上の様々な現象を取り上げる→政治なども。
最近はアダルトメディアの調査など。
平成生まれ→デジタルネイティブ→情報メディアの中で当たり前のように育ってきた人たち
変わった点
市場の流通の仕方
・店頭→ネットへ
政治のあり方
人と人とのコミュニケーション
・恋愛(手紙)→メールやら電話やら
メディアの台頭による変化を調べる=メディア論
情報化
Web以前
物量が国力
Web以後
情報量が国力
という意味で使われていた。
今
情報が共有される時代
情報量が情報以上の価値を持つ時代。
ネット普及率→今は75.3%
平成11年末〜急激な普及。
I-mode登場初期から出会い系などが存在
=インターネットに価値を見いだす業者が増加
デジタルデバイド=情報格差
例:俺俺詐欺
・電話によるリテラシーの格差
原因はインターネットリテラシー
60代以上の人々の利用率が低い=デジタルデバイドの発生。
今後インターネットによるサービルが普及するとき、情報格差により格差が発生する可能性がある。
例:孤島における遠隔診断など
・インターネットに関する技術をもった人が居る必要性
インターネットを主に利用できるのは中級以上
ワーキングプアーなど、低所得層や日雇い層はPCが使いこなせない人が多い。
“Consumer Generated Media”の増加
消費者が作り出すメディア
反例:新聞
・編集者による校正などが入る
メディア例
・BBS(掲示板)
場を提供されているだけで、実際に作り出すのは消費者
・BLOG
ブロードバンド以前。回線が遅いのでいかにテキストだけで楽しませられるか
・動画共有サイト
ブロードバンド以後。半分は既存メディアをUP。
自分たちの身内で楽しめる動画も。
・SNS
もっと個人的。自分の身内だけで楽しんだり。
・その他
Wikipediaやtwitterなど。
自分たちだけでなく、他人のも面白い、役に経つようなメディア。
情報の質
以前の場合、一応プロと言われる人たちによる情報提供によるものなので、
一定の信頼度、質はあった。
CGMでは質の低下が免れない。
・真偽の裏が取れていない。
個人の書き込みによって、無用な風評被害が広がる可能性が。
せいぜい多くても1000人ぐらいにしかみられないような者が、
いろんなサイト等に転載されることで爆発的に広がる。
・スターウォーズキット
・ぼっさんコラ
スターウォーズキットの人は、トラウマになってしまった。→インターネットに対する嫌悪感。
自分が意図しない情報の流布→嫌がらせに発展する可能性。
情報感染(パンデミック)
Web以前でも存在。
Web以後になるとその時間、範囲がとてつもなく拡大。
・ネガティブな情報や風評被害
流言・デマ・プロパガンダ
流言:根拠が不透明な情報が流布すること。
デマ:意図的に、不透明な情報が流布されること。
プロパガンダ:マスメディアを介して、政治的な刷り込みなどを行うための意図的な情報流布
599人の中国人はデマ(裏取り済み)
ザイール大使付き添い〜の件
そもそもザイールはもう存在しないのでデマ
流言の量・規模
「曖昧な状況に巻き込まれた人々が、自分たちの知識を寄せ集めることによって、その状況について有意味な解釈を行おうとするコミュニケーションであり、こうしたコミュニケーションが繰り返し生じたときにこれを流言と呼ぶ」(ジフタニ)
「R (rumer)~i(importance)×a(ambiguity)」
(オルポート&ポストマン)
ウソを広めるためには、いかにもそれらしいことをいう必要がある。
ネット上で広がる流言
それなりの数が実行される可能性がある。
例:国籍法改正の際に送られたFAXなど。
流言の質
=信頼できるソースでなくても、特定の感情をそそのかすだけで実行される(特アなど)。偏見。
流言の確からしさを確かめる術を身につけてほしい。>次回